恋する気持ちと彼の手料理
2013年11月30日

恋する気持ちと彼の手料理

恋する気持ちと彼の手料理

恋する気持ちって、付き合う期間が長ければどうしても薄くなってしまうのは当然のことかもしれません。

だからと言って、気持ちが冷めたと判断するのは早計ではないかな、と私は思います。

だって、燃え上がるような気持ちの代わりに安心感が芽生えているはずですから。


今年の5月まで付き合っていた彼の話。

料理がすきで、調理場でバイトしていた。

付き合い始めのころに私が作った味噌汁に、溶け残りの味噌が固まって入ってたことがあった。

飲み終えてから気づいて、恥ずかしさからどうして早く言わないの?!と怒った私に

「好きな人が作ってくれたものはみんな美味しいんだよ」って言ってくれた。

彼はよくおいしい料理を作ってくれた。

私よりかなり上手。

私の料理がまずければ正直にまずい言うようになった。

「料理が上手になってほしいから」って。

料理するたびに文句を言われるから、

「長く付き合うとやさしくなくなるんだなぁ」

なんて思って、せがまれても作らなくなった。

彼とは5月に別れた。

彼のことをすきかどうか分からなくなって。

彼は優しかった。

彼から別れをきりだした。

私の気持ちに気づいていると思わなかった。

次第に冷たい態度をとっていってたんだと思う。

自分の鈍感さに、非道さに気づいて、泣いた。

何度も謝ったけど、彼への仕打ちは消えない。

好きな人の気持ちが離れていくのを彼はずっと気づいていた。

どうすることもできず、いつものように振舞って、ついには自分から私を手放した。

望んでないのに。

私よりずっとキツイ仕事をしているのに、通ってきてくれて、料理を作ってくれて、愛してくれた。

思えば、別れの数ヶ月くらい前から

「俺のこと好き?」って聞くようになった。

冗談のつもりで「嫌い」って、私。

寂しそうな顔は演技だと思ってた。

今になって思う。

まずくても、不恰好でも、それでも私の手料理が良かったんだよね。

彼よりへたくそで、気にする私に、料理を教えようとして正直な感想を述べててくれてたんだよね。

なのにそのことに気づかず、努力もせず、手伝いもしないでご飯を作ってもらってた。

ろくにお礼も言わなかった。

今更遅いけど、ごめんね。

こんな女が最初の彼女でごめんね。

こんな私を愛してくれて、本当にありがとう。

料理をすると彼が思い出される。

連絡をしたらきっとまた傷つけてしまう。

伝えたいけどもう伝えられない、感謝と後悔。


彼のことを思い出してしまうということは、やっぱり未練があるのではないかなと感じます。

だって、どうでもいいと思っている人のことを何度も思い出す人はいませんから。
posted by アフロディーテ at 15:06 | ちょっぴり苦い思い出